子どもの歯のブラッシングがうまくいくコツ

   

はじめに

むし歯の原因菌のミュータンス菌は歯に付いた糖分を餌に歯垢を形成していくので、歯に食べ物を残さないブラッシングが重要になります。
とは言っても、子どもたちの大半は歯磨きが苦手。
小児科で働く看護師の私が成功した我が子の歯磨き成功例を紹介したいと思います。

歯の生え始めが肝心

前歯が生え始めたら、水を絞ったガーゼで優しく拭いていきます。
お口を開けて手入れされることに慣れさせる大切な段階です。
黙っていきなり拭くと子どもも怖がるので、私は「拭き拭きするね~。」と明るい声で話しかけていました。
嫌がるようなら無理はせず時間を置いて再チャレンジすればよいです。
両頬を親指と人差し指で軽く挟むように押すとひよこ口のように自然に口が開きますよ。

口角を上げて笑顔で楽しく

歯磨きをする時、子どもは親の膝の上に頭を置いて親の顔を見ています。
子どもがリラックスできるよう常に口角を上げて笑顔を心がけましょう。
緊張してガチガチ状態だと充分に口も開かず親側も磨きづらい状況になって歯茎を傷つけることに繋がりかねません。
また、痛みを感じると歯磨きを嫌がる原因になるので、歯茎が傷付かないよう優しく磨くことがポイントです。
磨く前に「♪歯を磨こう~、みんなで歯を磨こう~。」と歯磨きの歌を歌うと嬉しそうに近寄ってきましたよ。
そして、「トトロみたいに大きな口開けられるかな~?」と言うと子どもは頑張って大きな口を開けてくれていました。

お気に入りの歯ブラシで歯磨き好きに

自分で磨ける年齢になったら、歯ブラシはキャラクター柄も多く店頭で見かけます。
子どものお気に入りのキャラクターを選んであげると歯磨きの楽しさや頑張りも2倍になるようです。
好きなキャラクターが無かったらシールを貼って手作り歯ブラシでも良いでしょう。
お気に入りを買うことでモチベーションが上がるのは大人も子どもも同じですよね。
磨きたがらない子どもも「ほらミッキーが磨いてって言ってるよ。」と声掛けすれば喜んで磨きます。
そして、親も一緒に対面で磨きっこすると子どもは親の磨く様子を真似して頑張って磨きますよ。

3分磨くクセをつける

歯磨きに慣れてくると「え!?もう磨いたの?」という驚異的なスピードで洗面台から戻ってきます。
もう少し長く磨きなさいとか3分ちゃんと磨きなさい、と言っても時計が読めない子どもには難しいこと。
そこで、砂時計を使って歯磨きをさせてみました。これなら時間の経過も分かりますし、子ども達も興味津々です。
これで、テレビを観ながらにして手は動いていない「ながら磨き」も解消されました。

おわりに

ブラッシングは、食べ残しを防いで歯垢を作らないための大切な作業です。
その意味を子どもにもきちんと教えなければブラッシングは何の意味も果たしません。
子どもがブラッシングと向き合えるようにその子の特徴にあわせて大人が楽しく関わってみましょう。



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