虫歯治療


「虫歯を治療したいけれど、なるべく歯を削りたくない」

「できるだけ歯の神経を残す方法で治療してほしい。」

最近では皆さまの歯の健康意識の高まりもあって、このようなご要望で来院される患者様も多くなってまいりました。

当院では開院当初よりマイクロスコープなどの機械も導入し、なるべく歯を削らない再治療リスクの少ない治療をコンセプトとして診療しておりますが、このような患者様のニーズを受け、歯を削らずに神経を残す最新の治療法も積極的に導入しております。

さまざまな治療法の中から、患者様の状態やご要望に合ったものをご提案させていただきますので、お気軽にご相談下さい。

なるべく歯を削らない。最新の虫歯治療

3Mix-法(スリーミックス) ~なるべく削らないで薬剤で減菌。治癒力を高めて歯にやさしい

従来の虫歯治療では、病巣を削ったり神経を抜いて詰め物やかぶせものする歯科治療ですが、3Mix-MP法は、3種類の抗菌剤を塗って虫歯を無菌化する治療法で、生体の治る力を活かして病巣組織を修復する歯科医療です。

【特徴】

  1. 神経を抜かないで治療するため歯が弱くならない。
  2. 麻酔注射は、ほとんどおこないません。
  3. 極力歯を削らないので、痛みやストレスを軽減します。
    薬剤のアレルギー反応がない方であれば、年齢や体調に関係なく治療できます。

カリソルブ ~虫歯部分だけを 薬剤で溶かして除去する

カリソルブはスウェーデンで開発され1998年に認可されています。日本では2007年に厚生労働省に認可された歯にやさしい虫歯の治療技術です。

アミノ酸が主成分の薬剤を虫歯に侵された部分に塗ると、虫歯部分のみが軟らかくなり溶解して、それを特殊な器具で除去していく治療法です。

カリソルブは歯の表面のエナメル質には作用しません、虫歯に侵された象牙質を溶かします。

【特徴】

  1. 健康な部分を傷つけない。
  2. 治療時の痛みが少なく無麻酔下での治療が可能。
  3. 神経まで侵されていない場合は、治療による痛みはほとんどありません。
    ※基本的に浅い虫歯の治療に用います。(C2くらいが有効です)

ドックベスト ~天然ミネラルの力で歯質内の病巣を無菌化。歯髄を残す治療を可能に

ドックベストセメント治療は、神経を抜かない保存的治療法の1つです。

ドッグベストセメントは、抗生剤などの薬剤を使用せず、天然ミネラルにセメント(接着剤)を混ぜ合わせてつくられたものです。(主成分/酸亜鉛セメント、銅、リン酸、酸化亜鉛など)

特にミネラル成分の中の銅(Cu)イオンが、虫歯菌に効果があり無菌化を促します。そしてイオン放出であるため殺菌作用が長期に渡り持続します。

セメントにはミネラル成分を豊富に含んでいるので、象牙質の再石灰化効果が期待できます。(再生によって神経を覆う)

アイコン  ~初期虫歯やホワイトスポット(白斑)に。エナメル質を守る歯面コーティング剤

アイコン(Icon)はドイツのDMG社が開発した歯科材で、厚生労働省の認可も受けた安全性の高い材料です。

エナメル質が脱灰してしまった部分にアイコンを浸潤させて補強することでミネラルの溶出を抑え、酸の侵入をブロックすることで虫歯の進行を抑えます。

お子さまや矯正治療中の方に生じやすい白斑(ホワイトスポット)も改善することができますで、「初期虫歯は削りたくないけど審美面が気になる」という方にもお勧めです。

【特徴】

  1. 虫歯の進行を初期段階で停止させる。
  2. 切削をしないので、麻酔をする必要もなく痛みを伴わない。
  3. エナメル質を強化する再発効果も期待できる。

隠れた虫歯を発見する『ダイアグノデント』

ダイアグノデントは、歯に特殊なレーザーを照射することで虫歯の有無や進行度を測定することができる「虫歯検出装置」です。

ダイアグノデントを使用して虫歯を数値的に把握することで、そもそも削る必要のない歯を無駄に削るといったこともなくなります。

初期の虫歯はなるべく削らず、上記「アイコン(Icon)」などを用いて修復補強してあげることで歯を長持ちさせることができます。

【特徴】

  1. 経験や勘ではなくデータでみることにより、科学的根拠に基づいた治療を行うことができる
  2. 従来は発見が困難だった小さな虫歯を早期に発見することができる
  3. 視診やレントゲン、拡大鏡下での診断よりも高い虫歯検出率を誇る
  4. 治療後にも再チェックするので、再発リスクを軽減することができる

う蝕検知液

う蝕検知液とは、虫歯の部分のみを青く染めることができる薬剤です。

ダイアグノデントは虫歯があるかどうかを判断することができますが、具体的にどの部分が感染しているのかを知ることはできません。

一般的には、歯科医師が虫歯を削った時の手の感覚でどこまでが削るべき虫歯であるかを判断していることがほとんどですが、この方法では歯科医師の技量に頼る部分が大きいため、場合によっては健全な歯質の部分まで余分に歯を削り取ってしまったり、逆に削るべき部分を取り残したために虫歯が再発してしまうというリスクも多々ありました。

そこで当院では、う蝕検知液を使用して虫歯に感染した部分を可視化することによって、歯を削りすぎず、かつ虫歯部分を削り残さない治療を徹底しております。

マイクロスコープを用いた精密治療

虫歯に感染してしまった部分を削りとる際も、マイクロスコープを使用して肉眼の20倍の拡大視野下で作業を行うことにより、より精密に治療を進めることが可能です。

また、虫歯を削った後につめものや被せ物を入れる際にもマイクロスコープを使用することで、肉眼では確認しにくいわずかな隙間や段差も生じないよう、精密に治療をすることもできます。

→マイクロスコープ精密治療について、詳しくはこちら

とことん痛みを抑えた治療

「虫歯は治したいけど、痛みが苦手で歯医者さんになかなかいけない…」

こんなお悩みをお持ちの方も多くいらっしゃるかと思います。

当院では、歯科治療に付随する痛みや不安を最小限に抑えることができるように、麻酔の工夫からレーザーなどの活用まで、さまざまな取り組みを行っております。

また、「歯科恐怖症で今までどこの歯医者でも治療を終えることができなかった。。」といった患者様の場合でも、麻酔専門医立会いの下、ほぼ眠った状態で治療を完結させることもできます。

歯科治療は後回しにすればするほど治療も大掛かりになり、身体への負担も大きくなってしまいますので、不安な事やお困りのことがございましたらまずはお早めにご相談にいらしてください。

→痛みの少ない治療について、詳しくはこちら