嚥下障害

嚥下障害

歯科往診では、『嚥下障害(=飲み込みの機能の障害)』も大きな課題です。

“老化が嚥下機能に及ぼす影響”として、以下のようなことが挙げられます。
・筋肉の老化(萎縮)は 50〜60歳から始まる。
・舌の筋肉は加齢に伴い萎縮し、舌が食物を送り込む力が低下する。
・咽頭(のどの上部)の筋肉の収縮が弱まり、咽頭腔が拡大する(開きやすくなる)。さらに、食道の入口の開きが減少し、食べ物が喉頭に流れ込みやすくなる(=誤嚥しやすくなる)。
・飲み込みにかかる全体の時間が 長くかかる。
・脳梗塞・脳出血などの脳血管障害、神経や筋疾患などでは、高い確率で起こります。

また、『嚥下障害』は次のような状態を引き起こす、と言われています。
①低栄養:
食事がうまく食べられないことによる栄養状態の低下
②誤嚥性肺炎:
気道に食物および唾液に含まれる細菌が入ってしまい、肺炎を引き起こす。
③食事が食べられないことによる楽しみの喪失

訪問歯科診療

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