インプラント治療は各種医療検査の妨げにはなりません!


インプラント治療は各種医療検査の妨げにならない!

MRIやCT検査も安心して受けられます
歯を失った際の治療選択肢として注目を集めているインプラント。この革新的な治療法では、顎の骨に金属製の人工歯根を埋め込むため、MRIやCTなどの重要な医療検査に支障をきたすのではないかと心配される方も少なくありません。しかし、結論から申し上げますと、そのような心配は無用です!
今回は、インプラント治療と各種医療検査の関係性について、詳しくご説明いたします。インプラントを検討されている方や、すでに治療を受けた方にとって、有益な情報となるでしょう。
チタン製インプラントの優れた特性
【MRI検査】
MRI検査は、その名の通り磁気共鳴画像法を用いた検査です。強力な磁場を利用するため、磁性を持つ金属が体内にあると問題が生じる可能性があります。しかし、現代のインプラント治療で主に使用されているチタンは、非磁性金属の一種です。そのため、チタン製インプラントはMRIの磁場に反応せず、安全に検査を受けることができます。
ただし、一点注意が必要です。磁石で着脱するタイプのインプラント義歯を使用している場合は、検査前に必ず外しておく必要があります。これは、磁石部分がMRIの磁場に反応する可能性があるためです。
【CT検査】
CT検査では、体内の金属が画像にアーチファクト(不要な影)を生じさせ、診断に必要な部位の観察を妨げる可能性があります。そのため、一般的に金属製の装飾品などは検査前に外すよう指示されます。
しかし、チタン製インプラントの場合、その特性からアーチファクトの発生がほとんどないため、CT検査も問題なく受けることができます。むしろ、従来の金属製クラウン(いわゆる銀歯)のほうが、強いアーチファクトを引き起こす傾向にあります。
その他の医療検査も安心
レントゲン検査、PET検査、エコー検査など、他の一般的な医療検査においても、インプラント治療が妨げになることはありません。インプラントを装着しているからといって、受けられない検査はないと言っても過言ではありません。
まとめ
インプラント治療は、見た目や機能面で優れているだけでなく、将来的な医療検査の観点からも非常に優れた選択肢と言えます。チタン製インプラントは、MRIやCTを含む各種医療検査との親和性が高く、患者さんの長期的な健康管理にも配慮された治療法なのです。
インプラント治療をお考えの方、すでに受けられた方も、今後の医療検査に関して安心してお過ごしいただけます。ただし、個々の状況や使用されているインプラントの種類によって、若干の注意点が異なる場合もありますので、検査の際には担当医に確認することをお勧めします