歯科ドック

「健康の後悔1位」は “歯の定期検診を受ければよかった” 

PRESIDENT(2012/11/12号)では、55~74歳の男女1060人に調査を実施。「健康の後悔1位」は “歯の定期検診を受ければよかった” だったそうです。

そのようなことにならないように、当院の「歯科ドック」では、まずはご自身のお口の状態を良く知って頂くことから始めます。患者様も歯科医師も双方がしっかり現状を把握することが大切になります。

自由診療だからこそできる高度な検査メニューをご用意しております。 「生活習慣病になってしまった。」「もう長い間歯科医院に行っていないから不安。」「歯医者に通っているのにどんどん悪くなっている気がする。」などのある方は特に歯科ドックを受けてみることから始めましょう。 

歯科ドックとは

「歯科ドック」とは、当院で提供する口腔内の総合的な健康診断プログラムです。このプログラムでは、自由診療により、口腔内の健康状態を詳細に評価し、早期の問題やリスクを発見し、適切な対策を講じることが目的です。

歯科ドックには、以下のような検査や処置が含まれます。

1. 口腔内の視覚的な検査 ⇒ 歯科医師が口腔内を詳細に観察し、虫歯や歯周病などの異常を探します。
2. 歯科レントゲン撮影 ⇒ 歯や顎の骨の状態を評価し、隠れた異常や病変を見つけます。
3. 歯石除去とクリーニング ⇒ 歯石や歯の表面の汚れを除去し、口腔内の清潔さを維持します。
4. 口腔内検査 ⇒ 特殊な装置を使用して、歯周ポケットや歯茎の状態を評価します。
5. 歯の審美的な評価 ⇒ 歯の色や形、咬合などの審美的な側面を評価し、改善の必要性がある場合には提案します。

当院の歯科ドックは、口腔内の健康を維持し、将来の歯科問題を予防するための重要なプログラムです。また、患者様ご自身も歯科ドックを受けることでお口の健康管理に積極的に取り組むことができるようになることが期待できます。 

なぜ歯科ドックを行うのか

歯科ドックが必要な理由はいくつかありますが、まず第一に、歯科ドックは口腔内の健康状態を包括的に評価するための重要な手段です。口腔内には様々な問題が潜んでおり、虫歯や歯周病だけでなく、様々な異常がある可能性があり、それらは見逃すことはできません。

歯科ドックを受けることで、これらの問題を早期に発見し、適切な治療を行うことが可能となります。

また、歯科ドックは原因を把握し、最善の治療を行うための重要なステップです。歯科医師は患者様の口腔内を詳細に検査し、レントゲン撮影や歯周ポケットの測定などの検査を行います。これにより、口腔内の状態や問題の原因を正確に把握することができます。そして、必要な情報や資料を収集し、分析した上で、患者様と情報を共有し、「最善の治療」を開始することができます。さらに、歯科ドックは予防の観点からも重要です。定期的な検診やクリーニングが口腔内の健康を維持し、将来の歯科問題を予防するために重要です。歯科ドックを受けることで、予防的なケアを行い、歯や歯ぐきの健康を維持することができます。

以上のように、歯科ドックは口腔内の健康状態を包括的に評価し、原因を把握し、最善の治療を行うために不可欠な手段です。定期的な歯科ドックの受診は、口腔内の健康を維持し、将来の歯科問題を予防するために非常に重要です。 

歯科ドックの流れ

口腔内の状態と全身の状態について、診査・診断を行います。 一般的に歯周病菌によって引き起こされる炎症や咬合力で口腔内環境が崩壊していきます。 現在症状が無い場合でも、ご自身では気づかないところに将来的に悪くなる因子(リスクファクター)が潜んでいる可能性もあります。治療を行う前に、お一人おひとり異なる因子(リスクファクター)を調べることが大切です。 

エックス線撮影 (デンタル18枚、CT、セファロ)

歯科用CTとレントゲンは、歯科診療において重要な役割を果たす画像診断法です。これらの検査は、目で見ることのできない歯の根や顎の骨の状態を詳しく知るために欠かせません。歯科用CTは、従来のレントゲンよりも立体的な画像を提供し、歯や周辺組織の詳細な構造や状態を把握するのに優れています。特にインプラント治療や歯周病の診断、根管治療の計画において重要な役割を果たします。また、レントゲンではわかりにくい細かな異常や病変もCTでより鮮明に観察できるため、正確な診断と適切な治療計画を立てることが可能です。

現代の歯科CT技術は、被曝量が低く、安全性が確保されています。患者様の安心と安全を最優先に考え、必要に応じて歯科CTやレントゲンを活用し、より正確な診断と効果的な治療を提供しています。 

写真の撮影(口腔内14枚法、顔貌)

お顔や口腔の写真を撮影することで、自身の口腔内の状態をより具体的に把握することができます。写真を通じて口腔内の状態を客観的に確認することで、どのような問題があるかをより明確に把握できます。

また、定期的に写真を撮影することで、時間経過とともに口腔内に起きる変化や進行具合を追跡することができます。写真を撮影し続けることで、口腔内の健康状態や治療の効果を記録し、継続的なモニタリングが可能になります。

過去の写真と比較することで、どのような変化が起きているのかを客観的に把握し、治療の成果や改善の進捗状況を確認することができます。継続的な写真の撮影と記録は、治療の進行状況を把握するだけでなく、将来的な治療計画や予防策の立案にも役立ちます。口腔内の写真を撮影し、記録を残すことは、より健康的な口腔状態を維持するための重要な手段の一つです。 

歯周組織検査 

歯周組織検査は、歯周病や歯周組織の異常を早期に発見し、適切な治療を行うための重要な手段です。この検査では、歯科医師が歯ぐきや歯周ポケット、歯周組織の状態を評価し、炎症や感染の兆候を見つけることが主な目的です。

歯周組織検査は定期的に行われるべきであり、早期に異常を発見し適切な治療を行うことで、歯周病の進行を防ぎ、口腔健康を維持することができます。

1. 歯周ポケット測定:歯周ポケットの深さを測定し、歯周病の進行具合を評価します。ポケットの深さが増加すると、歯垢や歯石が蓄積しやすくなり、歯周病のリスクが高まります。
2. 歯肉の外観:歯ぐきの色、腫れ、出血などの異常を観察します。健康な歯肉はピンク色で、腫れや出血がない状態です。
3. パーカッションテスト:歯周組織の状態や歯の動揺を評価します。歯周病が進行すると、歯の動揺が増加する場合があります。
4. レントゲン撮影:歯周ポケットの深さや歯周組織の状態を詳しく確認するために、X線撮影が行われることもあります。これにより、歯周組織の炎症や骨の吸収などが確認できます。

歯周病原因菌検査 

歯周病は、口腔内の細菌が原因となる慢性微小炎症であり、歯の周囲の骨が徐々に溶けていく病気です。成人になると、歯周ポケット内の歯周病原因菌の割合が増え、骨の溶解が進行しやすくなります。特に、20歳前後で定着してくるレッドコンプレックスと呼ばれる特定の3種類の悪玉菌は、歯周病の進行を促進するとされています。このレッドコンプレックスを含む歯周病原因菌の有無は、現在の歯周病の状態や将来の進行予測にとって重要です。

歯周病を発症している方や未病の方であっても、レッドコンプレックスの有無を確認し、適切な歯周病治療や予防計画を立てることが重要です。この検査結果をもとに、歯科医師と共に歯周病の進行を抑制し、口腔内の健康を維持するための対策を行いましょう。

Porphynomonas gingivalis(P.g菌)

P,gingivaliには、6つの異なる遺伝子を持った遺伝子型が存在し、その型によって歯周組織を破壊する能力に違いがあります。中でも最も歯周病原性が高いのがⅡ型です。

Treponema denticola(T.d菌)

慢性歯周炎病巣から高頻度で検出されます。

Tannerella forsythensis(T.f菌)

慢性及び侵襲性歯周炎の病巣からの検出率が高く、難治性歯周炎の原因菌として注目されています。

唾液検査

唾液検査は、口腔内の健康状態や全身の健康に関する情報を得るために行われる検査です。唾液には口腔内の状態や全身の健康状態を反映する様々な成分が含まれており、その組成や量によって異常が検出されることがあります。唾液検査は非侵襲的で簡単に行うことができ、口腔内や全身の健康状態を客観的に評価する貴重な手段です。 

1. 口腔内の健康状態の評価:唾液に含まれる細菌数やpH値、炎症マーカーなどを測定し、口腔内の状態を評価します。これにより、歯周病や口内炎などの病気の早期発見や予防が可能になります。
2. 全身の健康状態の評価:唾液には全身の健康状態を反映する成分も含まれています。たとえば、糖尿病やリウマチなどの慢性疾患やストレス、栄養状態などが唾液中の成分に影響を与えることがあります。唾液検査を通じて、これらの疾患のリスクや進行状況を把握することが可能です。
3. 個別の治療計画の立案:唾液検査の結果をもとに、患者に適した個別の治療計画を立案することができます。たとえば、唾液のpH値が低い場合は口腔内の酸化を抑制する対策を取ることが考えられます。

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診断用模型印象採得

患者様のお口の中を模型に起こすことで様々な角度から観察します。お口の中を覗き込むだけでは直接確認できない部分まで見ることでができ、問題の把握がし易くなります。

咬合採得(CR・ICP)

咬合採得は、患者の咬合関係を評価し、適切な咬合位置を特定するプロセスです。通常、CR(中心咬合位)とICP(最大の咬合位)の2つの咬合関係が評価されます。咬合採得の目的は、患者の咬合関係を正確に評価し、咬合異常や歯周組織の負担を最小限に抑えるための治療計画を立案することです。これには、口腔内の構造や機能を詳細に評価し、適切な治療法や補綴物の設計に反映させることが含まれます。また、咬合採得は、歯科治療の成功や患者の快適さに直接影響を与える重要なステップです。 

CR(中心咬合位)

CRは、下顎の中心位置における上下の歯の接触状態を指します。通常、CRは下顎が軽く前方に位置し、上下の歯が最も良い位置で接触している状態です。咬合関係の評価において、CRを特定することは重要です。

ICP(最大の咬合位)

ICPは、咀嚼筋の収縮により上下の歯が接触する最大の位置を指します。ICPでは、咬合力が最大になり、実際の咬合時における歯の接触状態を反映します。一般的には、ICPはCRとは異なる位置にあります。

生活習慣アンケート

生活習慣アンケートは、患者の日常生活の習慣や健康状態を評価するための手法です。これらの情報を収集することにより、患者の生活習慣や健康状態を総合的に把握し、適切な口腔ケアや予防策を提案することが可能となります。 

食生活

食事の内容や頻度、食べ物の嗜好、飲酒や喫煙の有無などが評価されます。健康的な食生活は歯や歯ぐきの健康に直結するため、食事のバランスや摂取頻度を把握することが重要です。

口腔衛生習慣

歯磨きやフロスの使用頻度、マウスウォッシュの利用、歯科医院の定期検診への参加などが含まれます。これらの習慣は口腔内の清潔さや健康状態に影響を与えます。

健康状態

身体的な健康状態や疾患の有無、薬物の服用状況などが評価されます。特に、糖尿病や心臓病などの慢性疾患は口腔健康に影響を与える可能性があります。

ストレスや睡眠

ストレスの程度や睡眠の質、睡眠時間などが記録されます。ストレスや睡眠不足は口腔内の健康にも影響を及ぼすことがあります。

その他の生活習慣

運動習慣やストレッチの実施、口呼吸の有無、歯ぎしりや噛み締めの癖などが含まれることもあります。

フェイスボウトランスファー

フェイスボウトランスファーは、咬合(かみあわせ)の正確な再現や診断に使用される技術の一つです。

通常、歯科医は患者の口腔内や歯の咬み合わせを診断する際に口腔内の印象を取得し、模型を作成しています。しかし、口腔内の状態だけではなく、顔の形や咬合時の顔の動きも考慮することが重要です。

フェイスボウトランスファーは、顎関節や咬筋の動き、顔の形状などを正確に測定するために使用されます。

具体的には、特殊な装置を使用して患者の顔の前面に取り付け、顎の動きや咬み合わせ時の顔の動きをリアルタイムで記録します。このデータはコンピューターシステムに送られ、咬み合わせの分析や治療計画の立案に活用されます。フェイスボウトランスファーを使用することで、患者の顔の形状や咬合時の顔の動きをより正確に理解し、それに基づいて適切な治療計画を立てることができます。これにより、より高度な治療やより良い治療結果を得ることが可能となります。 

口腔がん検査

歯科治療の究極の目標は、健康的な日常生活を取り戻し、その健康を維持することです。しかし、この目標を達成するためには歯だけでなく、口腔全体の健康も欠かせません。口腔粘膜の検査は、口腔内の異常を早期に発見し、口腔健康を維持するための重要な手段です。

口腔粘膜の異常は、口内炎や口内病変などさまざまな形で現れることがあります。これらの異常は歯科医師が定期的に検査し、早期に発見することができれば、より適切な治療が可能です。

口腔がんの早期発見もその一つであり、口腔粘膜の異常を見逃さずに治療することが重要です。口腔がんは早期段階では症状がわかりにくいため、定期的な口腔検査が不可欠です。口腔がんの早期発見は、治療の成功率を高めるだけでなく、患者の生存率や生活の質を向上させることができます。口腔粘膜の検査は、口腔がんを含む異常を見逃さずに治療することで、口腔健康を維持し、健康的な日常生活を送ることができます。歯科医師と患者が協力して口腔健康を維持することで、口腔がんを含む異常を早期に発見し、治療することができます。 

歯科ドックの料金