高水準の滅菌・衛生管理
高水準の滅菌・衛生管理を実施しています
当院では、患者様の安全と健康を第一に考え、常に高水準の滅菌・衛生管理を徹底しております。すべての診療室や器具は厳格な滅菌プロトコルに基づいており、使い捨ての器具や消毒可能な器具を適切に管理しています。また、スタッフは定期的な衛生管理トレーニングを受け、清潔な環境を維持するために最善を尽くしております。患者様が安心して治療を受けられるよう、常に衛生管理に細心の注意を払っております。
消毒・殺菌・滅菌の違いについて
消毒、殺菌、滅菌はすべて微生物の除去または不活性化を目的としたプロセスですが、それぞれ異なる方法と目標を持っています。
1. 消毒(Disinfection)
・消毒は、一般的に病原性のある微生物や有害な細菌を減少させ、感染症のリスクを軽減する目的で行われます。
・主に物品表面や皮膚などの外部に対して行われ、一般的にウイルス、細菌、真菌などの広範な微生物を除去することを目指します。
・消毒剤や殺菌剤を使用して行われる場合があります。
2. 殺菌(Sterilization)
・殺菌は、すべての微生物を完全に除去し、無菌状態にすることを目的としています。
・殺菌は、手術用器具や医療機器、薬剤、培地など、微生物の存在が許容されない状況で使用される必要がある場合に行われます。
・高温蒸気滅菌器(オートクレーブ)やエチレンオキシド滅菌などの方法が一般的です。
3. 滅菌(Sterilization)
・滅菌は、殺菌と同じく微生物の全てを除去することを目的としますが、滅菌は熱や化学薬品を使用して行われます。
・滅菌は、医療機器や医薬品の製造、実験室、手術など、特に無菌性が必要な状況で行われます。
・滅菌は、オートクレーブやエチレンオキシドガス滅菌などの方法で実施されます。
簡潔に言えば、消毒は微生物の数を減らし、殺菌は微生物のほとんどを除去し、滅菌はすべての微生物を除去します。
歯科医院の滅菌・衛生管理の現状
2017年の厚生労働省による歯科医院のアンケート調査によると、患者様ごとに器具を交換・滅菌している歯科医院は全体の52%という結果が得られました。残りの48%の歯科医院は、感染症患者や血液が付着した場合にのみ滅菌を行ったり、滅菌ではなく消毒を行ったりしているとのことです。つまり、歯科医院の半数以上が「器具の使い回し」を行っている状況です。
滅菌は医療の安全性の上で非常に重要な基準の一つです。歯科医院を選ぶ際には、この点を考慮することが重要です。
使用器具の滅菌・消毒
使用する診療器具は、感染リスクを排除するために適切に滅菌・消毒されます。医療従事者は滅菌のための適切な方法やプロトコルに従い、器具の清潔さを保ちます。
滅菌機
当院では「滅菌機」を導入しています。治療で使用する器具は滅菌機を使用して高圧の蒸気で滅菌しています。
滅菌パックシステム
当院では器具の使いまわしはせず、しっかり滅菌し、「滅菌パック」を患者様お一人おひとりに使用しています。
滅菌パックは全て、使用直前に患者様の前で開封しておりますで、治療直前まで器具が細菌やウィルスに触れる心配がありません。
ディスポーザブル(使い捨て)
一部の器具や材料は使い捨てとし、再利用を避けます。使い捨て器具の使用により、感染リスクを大幅に低減することができます。
医療廃棄物の適切な処理
使用済みの器具や材料は、医療廃棄物として適切に処理されます。廃棄物処理の基準に従い、感染リスクのある廃棄物を適切に管理します。
スタッフの衛生管理
スタッフは手洗いや手指消毒を徹底し、診療時には適切な防護具(マスク、手袋、ガウンなど)を使用します。これにより、患者との接触時の感染リスクを最小限に抑えます。
口腔外バキューム
粉塵や飛沫の飛散を防ぐため、口腔外バキュームを使用しております。