脳血管障害による『嚥下障害』
脳血管障害による『嚥下障害』
日常の訪問診療の中で一番多いのは、『脳血管障害(脳卒中)』が原因による嚥下障害です。
(脳血管障害とは 脳梗塞・脳出血・くも膜下出血に代表される脳の病気の総称です。)
摂食・嚥下障害の原因疾患の約40%が脳血管障害であると言われています。一方、脳血管障害に罹患した患者さんのうち、急性期には約30%の患者さんに『誤嚥』が認められ、慢性期まで『誤嚥』が残存する患者さんは 全体の約5%程度と言われています。
5%というと少ない印象を受けるかもしれませんが、日本では年間約40万人の脳血管障害の患者さんが発生していると推計されています。