SLEEP DENTISTRY

眠っている間のこと、
お口から考えてみませんか。

いびき・睡眠時無呼吸・歯ぎしりのご相談

「いびきが大きいと言われる」「寝ている間に呼吸が止まっているらしい」「朝起きると顎が疲れている」。こうしたお悩みは、眠っている間の呼吸や、歯・顎にかかる力と関係していることがあります。睡眠歯科外来では、お口の状態を確認し、必要な医科での検査・診断につなげながら、歯科でできる対応を検討します。原因や治療方法は人によって異なるため、まずは気になる症状をお聞かせください。ご家族からの指摘も、受診の大切なきっかけになります。


気になる症状を確認する

モニターを使って説明する歯科医師

気になる症状から、まずはご相談ください。

SIGNS

こんなことはありませんか?

睡眠中の変化は、自分では気づきにくいものです。ご家族からの指摘や、朝のお口の違和感を手がかりにしてみましょう。

呼吸・眠りのサイン

いびきや日中の眠気が気になる

  • 大きないびきを指摘された
  • 睡眠中に呼吸が止まると言われた
  • 息苦しさで目が覚めることがある
  • 十分に寝たつもりでも、日中に眠くなる
  • 朝、口が乾いている・頭が重い

歯・顎のサイン

歯ぎしりや食いしばりが気になる

  • 寝ている間の歯ぎしりを指摘された
  • 朝起きると顎が疲れている・痛む
  • 歯のすり減りが気になる
  • 歯や詰め物・被せ物が欠けたことがある
  • 日中も無意識に強く噛みしめている

この一覧だけで病気の有無は判断できません。
症状が続く場合はご相談ください。特に呼吸が止まるとの指摘がある場合や、日中の眠気が強い場合は、睡眠外来・呼吸器内科・耳鼻咽喉科などでの評価が大切です。眠気があるときは運転を控えてください。

SNORING & SLEEP APNEA

いびき・睡眠時無呼吸について

いびきは、眠っている間に空気の通り道である「気道」が狭くなり、周囲の組織が振動することで生じます。いびきをかく方すべてに無呼吸があるわけではありませんが、呼吸が止まる・浅くなる状態が繰り返されている場合には、睡眠時無呼吸が疑われます。

中でも、気道が塞がることで起こるものを「閉塞性睡眠時無呼吸」といいます。体格だけでなく、顎や舌の形、鼻の通りなども関係するため、痩せている方でも起こることがあります。睡眠が分断され、日中の眠気につながることがあるほか、高血圧などとの関連も知られています。

最初に必要なのは、原因と重症度の確認です

睡眠時無呼吸の診断は、医科の医療機関で睡眠検査などを行って判断します。歯科でお口を診るだけでは、無呼吸の有無や重症度を確定できません。診断結果を踏まえ、医師と歯科医師がそれぞれの役割から治療方法を検討します。

治療には、生活習慣への対応、CPAP(シーパップ:睡眠中にマスクから空気を送り、気道を保つ治療)、口腔内装置などがあります。どの方法が適しているかは、病状やお口の状態によって異なります。

歯科で用いるマウスピース「口腔内装置」

睡眠時無呼吸に用いられる口腔内装置の一例

睡眠時無呼吸用の口腔内装置の一例。実際に使用する装置は診察後にご案内します。

閉塞性睡眠時無呼吸に対する口腔内装置は、就寝中に下顎を前方に保ち、気道を確保しやすくする装置です。「スリープスプリント」などと呼ばれ、歯や顎の状態に合わせて作製・調整します。主に軽症から中等症の方などで検討されますが、重症度だけで決まるものではありません。

治療で期待すること

装置の使用中に気道を保ち、いびきや無呼吸・低呼吸の軽減を目指します。小型で持ち運びやすい一方、効果には個人差があります。いびきの音が減っても、無呼吸が十分に改善したとは限りません。

使用に伴う注意点

歯や顎の痛み、違和感、口の乾き、唾液の増加などが起こることがあります。長期使用に伴い、噛み合わせが変化する場合もあります。歯周病や顎関節の状態によっては、先に治療が必要な場合や適応にならない場合があります。

CPAPを使用している方へ
マウスピースへの変更を希望する場合も、自己判断でCPAPを中止せず、治療を担当する医師にご相談ください。装置を作った後も、医科での睡眠検査などによる効果の確認が必要です。

BRUXISM

歯ぎしり・食いしばりについて

頬に手を添えて顎の不調を気にする女性のイメージ

朝の顎の疲れや痛みも、ご相談のきっかけに。

眠っている間に歯をこすり合わせたり、強く噛みしめたりすることを、睡眠時ブラキシズムと呼びます。音がしない食いしばりもあるため、ご本人やご家族が気づいていない場合もあります。歯のすり減りや破折、修復物の破損、顎の筋肉の疲労などに関係することがあります。

原因や関係する要因は一つではありません。ストレス、飲酒、喫煙、睡眠の状態などを確認し、歯・歯ぐき・顎関節の診察と合わせて対応を考えます。歯ぎしりがあるという理由だけで、歯を削って噛み合わせを調整するわけではありません。

ナイトガードで歯や修復物を保護します

歯ぎしりによる負担への対応として、就寝時に「ナイトガード」と呼ばれるマウスピースを使用することがあります。歯どうしが直接こすれ合うのを防ぎ、歯や詰め物・被せ物を保護することが主な目的です。装着すれば歯ぎしりそのものが必ず止まる、という治療ではありません。

装置のすり減りや破損、装着時の痛みがないかを定期的に確認します。日中の食いしばりがある方には、安静時は上下の歯を離すことを意識するなど、生活の中でできる対応もお伝えします。

同じ「マウスピース」でも、目的が異なります

睡眠時無呼吸用
下顎の位置を調整し、睡眠中の気道を保つことを目指す装置です。

歯ぎしり用
歯や詰め物・被せ物などを保護するための装置です。

歯ぎしり用の装置で睡眠時無呼吸を治療することはできません。いびきや無呼吸の疑いもある場合は、装置を作る前にお知らせください。

TREATMENT FLOW

相談から治療後の確認まで

症状や、医科での検査・診断の有無により進み方は異なります。以下は、睡眠時無呼吸用の口腔内装置を検討する場合の一般的な流れです。

歯科医院での診療風景

歯や歯ぐき、顎関節など、お口の状態を確認します。
  1. 症状の相談・お口の診察

    いびき、眠気、歯ぎしり、ご家族からの指摘などを伺います。歯・歯ぐき・噛み合わせ・顎関節の状態を調べ、装置を使用できる状態か確認します。治療中の病気やお薬についてもお知らせください。

  2. 医科での睡眠検査・診断

    睡眠時無呼吸が疑われ、まだ診断を受けていない場合は、医科での評価が必要です。すでに検査を受けている方は、検査結果や紹介状をご持参ください。医師の診断に基づき、装置治療の適応を検討します。

  3. 治療内容の説明・装置の作製

    期待できる効果、注意点、費用などをご説明します。必要に応じて虫歯や歯周病などの治療を行い、お口の型取りや顎の位置の確認をして装置を作製します。

  4. 装着・調整・使い方の説明

    装置の適合や歯・顎への負担を確認し、着脱方法、お手入れ、使用中の注意点をお伝えします。強い痛みや顎が開きにくいなどの症状がある場合は、無理に使い続けずご連絡ください。

  5. 治療効果の確認・定期管理

    医科で装置使用中の睡眠状態を評価し、必要に応じて調整や治療方法の見直しを行います。その後も装置の状態、歯や顎の症状、噛み合わせを定期的に確認します。

COST & VISIT

保険適用と受診時の持ち物

保険適用には条件があります

睡眠時無呼吸に対する口腔内装置は、医科で睡眠時無呼吸と診断され、担当医からの診療情報提供・治療依頼があるなど、所定の条件を満たす場合に保険診療の対象となります。いびきだけを理由に作製する場合など、条件を満たさない場合は対象外となることがあります。

歯ぎしり用のナイトガードも、診断や治療内容によって保険適用の対象となる場合があります。受診内容、検査、装置の種類などにより費用は異なるため、作製前にご案内します。

すでに検査・治療を受けている方へ

  • 医科からの紹介状・診療情報提供書
  • お手元にある睡眠検査の結果
  • 使用中のマウスピースと、お薬手帳

書類がお手元にない方は、ご予約時にその旨をお伝えください。CPAPなどの治療を受けている方は、現在の治療状況も確認します。

FAQ

よくあるご質問

いびきだけでも相談できますか?

ご相談いただけます。いびきの背景に睡眠時無呼吸が隠れていないか確認することが大切です。症状に応じて、医科での検査をご案内する場合があります。

市販のマウスピースでもよいですか?

目的や適合が異なるため、睡眠時無呼吸の治療用として自己判断で使用することはお勧めできません。歯や顎の状態を確認し、必要な診断を受けたうえで装置を選びます。

マウスピースを使えば、必ず改善しますか?

効果には個人差があり、十分な改善が得られない場合もあります。装着後の睡眠検査などで効果を確かめ、調整や別の治療を検討します。いびきの音やご本人の感覚だけで判断しません。

歯が少ない場合や、顎が痛い場合も使えますか?

残っている歯の本数や状態、歯周病、顎関節の状態などによって適応は異なります。先にお口の治療が必要な場合や、装置以外の方法が適している場合もあるため、診察で確認します。

不眠や、子どものいびきも同じ治療ですか?

寝つけない・途中で目が覚めるといった不眠には、さまざまな原因があります。必要に応じて医科にご相談ください。また、子どものいびきや無呼吸は、扁桃・アデノイドなどの評価が重要で、成人用の装置治療をそのまま行うものではありません。小児科・耳鼻咽喉科などでの診察をご検討ください。

眠った状態で歯の治療をする外来ですか?

このページの「睡眠歯科外来」は、いびき・睡眠時無呼吸や睡眠中の歯ぎしりなどを相談する外来です。鎮静法や全身麻酔を使った歯科治療とは異なります。

CONSULTATION

気になる眠りのサインを、
そのままにせずご相談ください。

「歯科で相談してよいのかな」と迷う段階でも、まずは症状をお聞かせください。

お口の状態を確認し、必要な検査や治療の進め方をご案内します。

ご予約の際は「睡眠歯科外来の相談」とお伝えください。

いびき・無呼吸のご相談か、歯ぎしりのご相談かをお知らせいただくと、受付がスムーズです。